ベーム/ウィーンフィル 1975年日本公演、の巻

 たいていの土曜日はオケの練習があるのだが、2/5は珍しく練習がない土曜
日だった。ヒマな土曜日が、いっそうヒマになる。
 新聞のTV欄を見ると、午後2時から標記番組が放送されるということなので、
懐かしさもあり見ることにした。

 曲は”ブラ1”と恐らくアンコールの”美しき青きドナウ”。それにリハーサル風景
が放送された。
 ”ブラ1”については放送の中ではアナウンサーがしきりに「歴史的名演」と繰り
返していた。確かに第4楽章は盛り上がりを見せたが、「歴史的名演」はちとオー
バーではなかろうか、というのが正直なところ。

 さて、その演奏の録画がTVに流れた。この頃のベームはまだ元気である。一方、
ウィーンフィルと言えば、今では超ベテランとなった楽員もとても若い。今では髪の
毛がほとんどない人も、フサフサとしていた。
 そして楽員は男ばっかりである。現在ではウィーンフィルにも女性の楽員が入団
し、コンマスは女性が務めたりしているが、この公演では昔ながらのオトコのみの
編成であった。
 こんなウィーンフィルがとても懐かしかった。

 この頃はベームやショルティといった指揮者が活躍していた。しかし今では、彼ら
の演奏が顧みられることは少ない。実際、この日の放送での演奏も何とも昔っぽい
スタイルだった。
 自分のような昔人間にはこのような演奏はしっくりとくるが、果して若い人たちに
受けるかどうかは疑問である。この2~30年の間に、演奏スタイルというものが
がらりと変化してしまったことを切に感じる。
 
 指揮者が目指す演奏は時代とともに変わってきているが、ウィーンフィルのスタ
イルは変わらない。バイオリンはいつ見ても、弓を根元から先までいっぱいに使っ
て弾いている。アマチュアオケの奏者の皆さんも(いろいろご意見はあるとは思い
ますが)、彼らのようなボウイングをすればよりいい音が出るんじゃないの...と
考えながらこの公演の様子を見ていた。


  (以上)

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